脱水症状の正体とは?

こんにちは!刈谷市のパーソナルジムAct.代表トレーナーの竹内です!

「水分を摂っていなかっただけで、こんなことに…?」
軽く見られがちな脱水症状ですが、適切な対処を誤ると命に関わることがあります。

今回は、脱水症状のメカニズム、恐ろしい予後、そして家族や友人の命を守るための応急処置について、医学的根拠に基づいて解説します。


脱水症状とは?

脱水症状とは、体内の水分と電解質(ナトリウム、カリウムなど)が不足した状態を指します。
「水を飲めば治る」と思われがちですが、体内のバランスが崩れると、脳・腎臓・心臓などあらゆる臓器に影響を及ぼします


意外な発生メカニズム

・高温多湿の環境での作業や運動(汗による喪失)
・感染症や食中毒による下痢・嘔吐
・糖尿病や利尿剤の服用で体液が失われる
・高齢者はのどの渇きを感じにくく、慢性的に脱水状態になりやすい

気づいたときには重症化していることも多く、症状の進行が早いのが特徴です。


脱水の分類と症状(WHO・UpToDateより)

【軽度】
・口の渇き
・尿量の減少
・軽いめまいや倦怠感

【中等度】
・頻脈(脈が速くなる)
・立ちくらみ、頭痛
・皮膚の弾力低下

【重度】
・血圧低下
・意識混濁
・痙攣
・腎不全
・循環不全からのショック


脱水がもたらす「恐ろしい予後

医学誌 NEJM(New England Journal of Medicine)では、高齢者における脱水が死亡率の増加と関連していると報告されています。

また、米国疾病予防管理センター(CDC)の報告では、重度の脱水は急性腎不全・高ナトリウム血症・心臓の拍動異常を引き起こし、救命処置が遅れれば命に関わるとしています。


家族や友人が脱水症状を起こしたときの応急処置

以下の手順を迅速に行うことが重要です。

  1. 涼しい場所に移動させる
  2. 衣服をゆるめて風を送る・うちわで扇ぐ
  3. 意識がはっきりしていれば、経口補水液(OS-1など)または塩分を含む飲料を少しずつ摂取させる
  4. 意識がもうろうとしていたり、水分を飲めない場合は迷わず119番通報

【注意】
・ただの水を大量に飲ませるのは逆効果(電解質バランスがさらに崩れる恐れ)
・スポーツドリンクは可だが、糖分が高いものは要注意


まとめ

脱水は誰にでも起こり得る、命に関わる緊急事態です。
特に、子どもや高齢者、持病のある方は要注意。

「汗をかいたら水分補給」
「喉が渇く前に飲む」

といったシンプルな習慣が、命を守る第一歩になります。

パーソナルジム Act.では、日常生活に即した身体づくりと同時に、熱中症や脱水の予防についても、正しい知識をお伝えしています。
自分と家族の健康を守る知識も、ぜひ運動習慣と一緒に手に入れてください。

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