動作の習得の原理。脳は「困難」に立ち向かえるようできている!

こんにちは!刈谷市のパーソナルジムAct.代表トレーナーの竹内です!

「運動が苦手…」
「新しいことを覚えるのが大変…」

そんな風に感じたことはありませんか?
でも実は、私たちの脳は「できない」を「できる」に変えていくための素晴らしい仕組みを持っています。

今回は、発達・発育学や脳科学の視点から、動作ができるようになるプロセスをわかりやすくご紹介します。


■ 脳と身体は「できないこと」を前提に成長する

生まれたとき、赤ちゃんは何もできません。
寝返り・ハイハイ・立つ・歩く…すべて「できなかったこと」が、挑戦と失敗を繰り返して「できる」に変わっていきます。

この過程は、何歳になっても変わりません。
脳と身体は「できないこと」に直面することで、適応し、成長するようできているのです。

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■ 困難に挑むとき、脳では何が起きている?

脳には「可塑性(かそせい)」という性質があります。
これは、新しいことに挑戦すると、神経回路や脳の構造そのものが変化する力のことです。

実際、楽器の練習や新しい動作を覚えることで、脳の灰白質や白質が発達することがMRI研究でも確認されています【1】【2】【3】

つまり、できないことに挑戦するほど、脳は強く・賢くなるのです。


■ 動作習得の具体的なプロセス

① 困難を感じる(違和感・できない)【1日~数日】

最初はうまくいかなくて当然。
脳がまだ新しい情報を処理できていない状態です。
「難しい」「できない」と感じるのは、むしろ正常な反応です。

② 試行錯誤とエラー【数日~2週間程度】

失敗を繰り返すことで、脳と神経は「どこが間違っているのか」を学びます。
この時期は、間違えながら感覚が少しずつつかめてきます。

③ 神経回路の強化【2週間~1ヶ月程度】

繰り返すことで、必要な筋肉・関節・感覚の連携が整い、動作がスムーズになってきます。
この時期は「なんとなくできる気がする」と感じることが増えてきます。

④ 無意識でできるようになる【1ヶ月~3ヶ月以上】

最終的には、意識しなくても自然と動けるようになります。
いわゆる「習得できた」状態です。

※個人差がありますが、脳の可塑性研究でもこの期間目安が示唆されています【2】【3】【4】


■ できるようになる喜びが、人生を豊かにする

「できなかったことが、できるようになる」
このプロセスそのものが、私たちの自信・達成感・自己肯定感を育ててくれます。

困難を避けるのではなく、困難に立ち向かうことで脳と身体は進化する
この考え方があれば、運動だけでなく、仕事・人間関係・趣味…さまざまな場面で前向きになれるはずです。


■ Act.がサポートできること

パーソナルジム Act.では、単に筋トレを教えるのではなく、
→身体の使い方を「学び直す」
→クライアントに最適な安全な困難を提供
→自分の可能性を広げるサポート

これらを大切にしています。

「運動が苦手」「できる気がしない」と感じている方こそ、一緒に脳と身体の進化を楽しんでみませんか?

一度きりしかない人生。Act.はチャレンジする全ての方をサポートする準備は整っています↓

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【参考文献】

【1】Kolb B, Gibb R. (2011). Brain plasticity and behavior in the developing brain. Journal of the Canadian Academy of Child and Adolescent Psychiatry, 20(4), 265–276.

【2】Draganski B, et al. (2004). Changes in grey matter induced by training. Nature, 427(6972), 311–312.
▶ ジャグリング練習により、脳の灰白質が増加したことを報告。

【3】Scholz J, et al. (2009). Training induces changes in white-matter architecture. Nature Neuroscience, 12(11), 1370–1371.
▶ ジャグリング練習により、白質の構造が変化したことを報告。

【4】Dayan E, Cohen LG. (2011). Neuroplasticity subserving motor skill learning. Neuron, 72(3), 443–454.
▶ 運動スキル習得における脳の可塑性と期間についての総説。

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