こんにちは。パーソナルジムAct.代表トレーナーの竹内です。

40〜50代になると多くの方が経験する「四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)」。
肩が痛くて腕が上がらない、夜中にうずくように痛む……そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

一見すると「安静にして治すしかない」と思われがちですが、実は適切な運動療法(トレーニング)が症状の改善に非常に有効であることが、多くの研究で明らかになっています。

四十肩とはどんな状態?

四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)は、肩関節の周囲の組織(関節包・靭帯・腱など)に炎症が起き、痛みと可動域制限が生じる状態を指します。

原因は明確に一つではありませんが、

  • 加齢による腱の変性
  • 姿勢不良による肩関節へのストレス
  • 長期間の運動不足による関節包の拘縮

などが重なって発症すると考えられています(Zuckerman & Rokito, 2011)。

自然に治る?治るまでの期間は?

自然回復も可能ではありますが、回復には平均で12〜24ヶ月かかると報告されています(Hand et al., 2008)。
しかも、約40%の方は1年後も痛みや可動域制限が残っているという研究結果もあります。

つまり「放っておけばそのうち治る」というわけではなく、積極的なリハビリや運動介入が推奨される段階です。

トレーニングは本当に効果があるの?

肩関節周囲炎の治療において、運動療法は第一選択肢の一つとして位置づけられています(Page et al., 2014)。

特に有効とされているのは以下のような内容です。

  • 肩甲骨や胸椎(背骨)の可動性を改善する運動
  • 軽度の抵抗運動による筋力回復
  • 痛みを避けながら徐々に可動域を広げるストレッチ

肩の動きは単独ではなく、胸椎や肩甲骨の動きと連動しています。
そのため、脊柱の動きを整えることが肩の回復を早める鍵となります(Struyf et al., 2015)。

Act.では「脊柱の運動療法」からアプローチ

パーソナルジムAct.では、肩の痛みに対して直接的にストレッチをするのではなく、
脊柱(背骨)や肩甲骨まわりの動きを改善する運動療法を中心に行います。

これにより、

  • 肩関節にかかる過剰なストレスを軽減
  • 可動域を自然に拡大
  • 炎症の回復を促進

といった効果が期待でき、結果的に治癒期間の短縮と再発予防につながります。

まとめ

四十肩は「動かさないこと」が回復を遅らせる要因の一つです。
痛みのある時期にも、適切な範囲で運動を続けることが大切です。

もし「病院でリハビリを受けているけどなかなか改善しない」「再発を繰り返している」という方は、
一度、体全体の使い方や姿勢から見直してみるのもおすすめです。

Act.では、医学的根拠に基づいたパーソナルトレーニングで、あなたの「動ける肩」づくりをサポートします。

👉【体験トレーニングの詳細・お申し込みはこちら】


参考文献(References)

Hand, C., Clipsham, K., Rees, J. L., & Carr, A. J. (2008). Long-term outcome of frozen shoulder. Journal of Shoulder and Elbow Surgery, 17(2), 231–236. https://doi.org/10.1016/j.jse.2007.05.009

Page, M. J., Green, S., Kramer, S., Johnston, R. V., McBain, B., Buchbinder, R., & Russell, S. (2014). Manual therapy and exercise for adhesive capsulitis (frozen shoulder). Cochrane Database of Systematic Reviews, 2014(8), CD011275. https://doi.org/10.1002/14651858.CD011275

Struyf, F., Meeus, M., & Nijs, J. (2015). Rehabilitation following frozen shoulder: Evidence-based guidelines. Shoulder & Elbow, 7(4), 322–331. https://doi.org/10.1177/1758573215598614

Zuckerman, J. D., & Rokito, A. (2011). Frozen shoulder: A consensus definition. Journal of Shoulder and Elbow Surgery, 20(2), 322–325. https://doi.org/10.1016/j.jse.2010.07.008