こんにちは!パーソナルジムAct.代表トレーナーの竹内です!

部活やクラブチームで頑張る子どもたちにとって、食事は「体を動かす燃料」であり「成長の材料」でもあります。ですが、練習や試合前後にどんな食事を摂ればいいのか、親御さんが迷うことも多いのではないでしょうか。

成長期のアスリートを支える上で、ご飯の食べる量はぜひ維持したいところ。
運動量に対してカロリー摂取が追いついていないと、頑張っているのに筋肉が痩せていき、パフォーマンスが上がらず困った状況になるなんてことも。

今日は、科学的にわかっている「スポーツ栄養学の基本」を整理し、子どもを支える食事のポイントを解説します。

1. 運動のエネルギー源は「グリコーゲン」

スポーツで体を動かすとき、特に中・高強度の運動では「糖質」から作られるグリコーゲンが主要なエネルギー源になります。

骨格筋に約350〜700g程度

肝臓に約100g程度

といった量しか蓄えられないため、決して多くはありません。
そのため、試合や練習前には糖質をしっかり摂って、できる限りグリコーゲンを満タンにしておくことが重要です。

2. 運動後の糖質補給がカギ

運動後に筋肉のグリコーゲンを効率よく回復させるには、糖質を摂取するタイミングと量が大切です。

推奨される量は 体重1kgあたり1.0〜1.2gの糖質を毎時間摂取

体重60kgの子であれば 1時間あたり60〜72gの糖質
(例:おにぎり2個+バナナ1本で約65gの糖質)

さらに最近の研究では、30分ごとに15〜30g程度を小分けして摂る方が効率的とされています。

3. 糖質を摂るタイミングの重要性

糖質は「いつ摂るか」によっても効果が大きく変わります。

運動終了直後に摂取した場合 → 筋グリコーゲン回復率が高い
運動終了2時間後に摂取した場合 → 直後に比べて回復率は約半分

つまり、練習や試合が終わったら、できるだけ早く糖質を摂ることがポイントです(Ivy et al., 1988)。

4. 実践しやすい補食の例

親御さんがすぐに準備できる「運動直後の補食例」をご紹介します。

おにぎり1〜2個

バナナ+スポーツドリンク

あんぱん+牛乳

果汁100%ジュース+ヨーグルト

これらは糖質が多く、消化吸収も早いため、運動直後に適しています。
その後、1〜2時間以内に主食・主菜・副菜がそろった食事を摂れば、体の回復がスムーズになります。

5. 親ができるサポートの工夫

練習前には「糖質がしっかり摂れるメニュー」を準備

  • 試合開始の3時間前にはしっかりとお米や麺類を食べる。消化に時間のかかるものから逆算して取るように意識。
  • 試合の間の時間はカステラなどの和菓子・ゼリー飲料などの消化が早くて糖質が取れるものを食べる
  • 終わった直後に食べやすい補食を持たせる
  • 普段から主食・主菜・副菜のバランスを意識

食事でサポートできれば、子どもは練習や試合でより良いパフォーマンスを発揮しやすくなります。

まとめ

スポーツを頑張る子どもにとって大切なのは、ただ「たくさん食べる」ことではなく、タイミングと質を意識して食べることです。

  • グリコーゲンは限られた量しか貯蔵できない
  • 運動後は 体重1kgあたり1.0〜1.2gの糖質を毎時間
  • 特に 運動直後の摂取が最も効果的

親御さんがこうした知識を持つことで、子どもの成長とスポーツの成果をしっかり支えることができます。

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