こんにちは!愛知県刈谷市にあるパーソナルジムAct.代表トレーナーの竹内です!

今回は「翼状肩甲(よくじょうけんこう)」について、実際の指導事例を交えながら解説していきます。

翼状肩甲とは、肩甲骨の内側縁が背中から浮き上がり、翼のように見える状態を指します。
医学的には、長胸神経の障害によって前鋸筋の筋力低下や機能不全が起こることが代表的な原因とされています。

一方で、神経そのものに明確な麻痺が認められない場合でも、筋の協調性の低下や運動制御の問題によって、見た目や動作上「翼状肩甲」と同様の状態が現れることがあります。
これを一般的に「機能的な翼状肩甲」と呼びます。

今回紹介するケースは、この機能的な翼状肩甲に該当します。


ケース紹介

実際のセッション風景がこちらです↓

この選手は、1年以上前からトレーニングを見ていますが、当初は肩甲骨を安定させた状態でプッシュ動作を行うことが非常に苦手でした。
腕や体幹に力はあるものの、肩甲骨が浮いてしまい、動作の中で力が分散してしまう状態でした。

時間をかけて、肩甲骨周囲筋の協調性や身体の使い方を段階的に整理していった結果、最近になって本人の中で感覚がはっきりしてきたようです。
現在では、肩甲骨を安定させたまま安定したプッシュ動作が行えるようになり、ようやくトレーニング強度を引き上げられる段階に入っています。

ここでよく聞かれるのが、
「クライミングは引く動作が多いのに、プッシュ動作をそこまで鍛える必要があるのか?」
という疑問です。

この疑問に答えるために、成長期のスポーツ障害について少し触れておきます。


腰椎分離症という成長期ならではの怪我

中学生は成長期の真っ只中であり、この時期に多く見られる怪我の一つが腰椎分離症です。
腰椎分離症は疲労骨折に分類され、体幹の伸展(反る動き)回旋(捻る動き)が繰り返されることで発生しやすいとされています。
サッカーのキック動作や、バレーボールのスパイク動作などが代表例です。

クライミングも、決して例外ではありません。
近年のクライミングでは、ダイナミックで動きの大きい課題が増え、指や前腕だけでなく、全身の連動性や強度が求められます。
特に、凹角で身体を突っ張る動作や、コーディネーションムーブでは、引くだけでなく、押す力と身体を支える力が重要になります。

ここで問題になるのが、肩甲骨の不安定性です。

翼状肩甲のように肩甲骨が安定していない状態で、これらの動作を繰り返すと、本来上半身で受け止めるべき力をうまく処理できません。
その結果、腰や膝など別の部位で代償動作が起こりやすくなります。

代償が続くと、関節や靭帯、半月板などに、本来の可動範囲を超えた負荷が集中しやすくなります。
こうした状態が繰り返されることで、成長期に多い腰椎分離症をはじめとする障害のリスクが高まると考えられます。

肩甲骨まわりの不安定性が、直接的な原因ではなかったとしても、怪我のリスクを高める一因になる可能性は十分にあります。


まとめ

怪我をしてから「やっておけばよかった」と後悔することは、競技人生において大きな機会損失です。
だからこそ、痛みが出る前、問題が表面化する前から、身体の土台を整えておくことが重要だと考えています。

パーソナルジムAct.では、競技特性や成長段階を踏まえたうえで、将来を見据えたトレーニングを大切にしています。
目先のパフォーマンスだけでなく、長く競技を続けられる身体づくりをサポートできる場所でありたいと思っています。

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この記事を書いた人

パーソナルジムAct. 代表:竹内 勇志郎
【保有資格】
柔道整復師(医療国家資格)
JATI-ATI(日本トレーニング指導者資格)
Animal Flow®L2 インストラクター
FMS L1 インストラクター

整形外科で7年、延べ数千人のリハビリに携わってきた「体の専門家」です。
現役アスリートのフィジカルサポートから、自身のサッカー・柔道・クライミング経験を活かした多角的なアプローチを得意としています。

「ただ痩せるだけでなく、不調のない健康な体を手に入れたい」
「今の痛み、どこに相談すればいいか分からない」

そんな方のために、解剖学に基づいた安全な指導で、痛みの根本原因から解決するオーダーメイドの体作りを提案します。
一人でも多くの方の健康を支えることが私の使命です。

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