鏡に映る後ろ姿や、写真に写った自分の横顔で、背中の丸みが気になったことはありませんか?

結論から言うと、その丸まった背中(円背)は、単なる見た目の問題ではありません。骨や呼吸機能にまで影響する、身体全体からのサインである可能性があるんです。

円背の背景にある、骨密度の変化

日本では骨粗鬆症の患者数は1,100万人から1,300万人ともいわれ、50歳以上の女性のおよそ3人に1人が骨粗鬆症を抱えているとされています。

背骨の一つひとつ(椎体)がもろくなると、自覚のないまま小さな圧迫骨折が積み重なり、背中が丸くなっていきます。これが円背の大きな要因の一つです。

丸まった背中が、呼吸を浅くする

海外の疫学研究では、円背の程度が強い女性ほど、加齢に伴う肺活量の低下が大きいという関連が報告されています。

胸郭が丸まって固まってしまうと、肋骨が広がるスペースそのものが減ってしまうからです。呼吸が浅くなると酸素を取り込む効率が落ちるだけでなく、姿勢を支える呼吸補助筋にも負担がかかり、さらに姿勢が崩れやすくなるという悪循環が生まれます。

「鍛える」前に、「動かせる背中」を取り戻す

円背は、背筋を鍛えれば治るという単純な話ではありません。むしろ大切なのは、固まった胸郭と背骨を、もう一度大きく動かせる状態に戻していくことです。

私が普段行っているトレーニングでは、まず呼吸を通じて肋骨や横隔膜の動きを引き出し、背骨が本来持っている伸展の動きを取り戻すところから始めます。ある40代の女性は、3ヶ月ほど呼吸と胸郭の動きに向き合ったあと、「階段で息が切れにくくなった」という変化を教えてくださいました。

今日からできる、背中への小さな投資

円背は、痛みが出るまで気づきにくい変化です。だからこそ、痛みがない今のうちに向き合う価値があります。

10年後、20年後も自分の足でしっかり立ち、深く呼吸できる身体でいるために。今日、大きく息を吸ってみることから始めてみませんか。

この記事を書いた人

パーソナルジムAct. 代表:竹内 勇志郎
【保有資格】
柔道整復師(医療国家資格)
JATI-ATI(日本トレーニング指導者資格)
Animal Flow®L3 インストラクター
FMS L2 インストラクター

整形外科で7年、延べ数千人のリハビリに携わってきました。
現役アスリートのフィジカルサポートや、自身のサッカー・柔道・クライミングの経験も、今の指導に活きています。

「運動は苦手だから」「何をやればいいか分からない」
「ジムはハードルが高い」

そう感じている方こそ、ぜひ一度お越しください。
運動が得意かどうかは関係ありません。まずは今の身体の動きを一緒に確認して、「動くって、意外と気持ちいい」と思える一歩目を作ります。

運動を嫌いなままの人を、一人でも減らしたい。
それが今の私の想いです。

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