「腕を上げると肩の奥が痛む」「夜、肩が痛くて眠れない」——こういったお悩みを40〜50代の女性からよく伺います。

「もう歳だから仕方ない」と諦めてしまう方が多いのですが、実は肩甲骨の動きを整えることで防げるケースが少なくありません。

肩は「肩関節」だけで動いていません

腕を上げる動作は、肩関節(上腕骨と肩甲骨の関節)だけでなく、肩甲骨自体が背中の上を滑るように動くことで成り立っています。

腕を180度上げるとき、そのうち約60度分は肩甲骨の動きによって生まれているとされています。

この肩甲骨の動きが乏しくなると、肩関節だけで動きをカバーしようとし、関節の中で組織が挟み込まれやすくなります。

肩甲骨が動かなくなる、姿勢的な背景

長時間のデスクワークや猫背姿勢が続くと、肩甲骨は背中に張り付いたように固定されやすくなります。

この状態が続くと、肩関節周囲の組織に繰り返し負担がかかり、炎症や拘縮(関節が硬くなること)が起こりやすくなります。

いわゆる五十肩は、こうした肩甲骨の機能低下が背景にあるケースが多く報告されています。

痛みが出る前に、肩甲骨を「動く状態」に保つ

大切なのは、痛みが出てから対処するのではなく、肩甲骨が自由に動く状態を保っておくことです。

壁に手をつき、肩甲骨を寄せて離す動きを繰り返すだけでも、肩甲骨周囲の筋肉への意識づけになります。

あるクライアントさんは、肩甲骨を動かすエクササイズを継続したあと、「腕が後ろに回しやすくなった」とご報告いただきました。

呼吸との連動も見逃せない要素

肩甲骨は、肋骨の動きとも連動しています。

呼吸が浅く、肋骨の動きが乏しいと、肩甲骨もその影響を受けて動きにくくなることがあります。

肩だけでなく、呼吸や姿勢全体を含めて整えていくことが、根本的な予防につながります。

肩の可動域は、何歳からでも取り戻せます。

この記事を書いた人

パーソナルジムAct. 代表:竹内 勇志郎
【保有資格】
柔道整復師(医療国家資格)
JATI-ATI(日本トレーニング指導者資格)
Animal Flow®L2 インストラクター
FMS L1 インストラクター

整形外科で7年、延べ数千人のリハビリに携わってきた「体の専門家」です。
現役アスリートのフィジカルサポートから、自身のサッカー・柔道・クライミング経験を活かした多角的なアプローチを得意としています。

「ただ痩せるだけでなく、不調のない健康な体を手に入れたい」
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