誰かと話しながら歩いていたら、話の内容に気を取られて、思わず足が止まってしまった。そんな経験はありませんか?
何気ない一場面ですが、これは将来の脳や身体の状態を映す、興味深いサインかもしれません。
「歩きながら話す」は、実は高度な脳の作業
結論から言うと、歩行という動作は、単純な運動のように見えて、実はバランス調整や周囲の状況判断など、多くの脳の働きを同時に必要とします。
そこに「会話をする」という作業が加わると、脳は2つの課題を同時にこなす、いわゆるデュアルタスク(二重課題)の状態になります。
この二重課題をこなす力は、加齢とともに徐々に低下していくことが分かっています。
立ち止まってしまう人ほど、転倒リスクが高いという研究
「Stops walking when talking」として知られる研究では、歩行中に話しかけられると立ち止まってしまう高齢者ほど、その後の追跡調査で転倒を経験する割合が高かったことが報告されています。
これは、歩行のための脳のリソースに余裕がなく、会話という別の作業が入ってきた瞬間に、バランス調整へ回す分がなくなってしまうためと考えられています。
デュアルタスク能力は、鍛えることができる
ここで安心していただきたいのは、このデュアルタスク能力は、トレーニングによって向上させられるという点です。
関連する研究では、半年間のデュアルタスクトレーニングを継続した高齢者において、転倒リスクが大きく減少したことに加え、脳の前頭葉や頭頂葉の活動が高まったことも確認されています。
身体を動かすことは、脚だけでなく、脳そのものを鍛えることにもつながっているんですよね。
今日からできる、小さな二重課題
特別なトレーニングでなくても構いません。
歩きながらしりとりをする、買い物リストを頭の中で組み立てながら歩くなど、日常の中に「ながら」の要素を取り入れるだけでも、脳への良い刺激になります。
頭と身体を同時に使うことこそ、最高の脳トレーニングかもしれません。
この記事を書いた人
- パーソナルジムAct. 代表:竹内 勇志郎
-
【保有資格】
柔道整復師(医療国家資格)
JATI-ATI(日本トレーニング指導者資格)
Animal Flow®L2 インストラクター
FMS L1 インストラクター
整形外科で7年、延べ数千人のリハビリに携わってきた「体の専門家」です。
現役アスリートのフィジカルサポートから、自身のサッカー・柔道・クライミング経験を活かした多角的なアプローチを得意としています。
「ただ痩せるだけでなく、不調のない健康な体を手に入れたい」
「今の痛み、どこに相談すればいいか分からない」
そんな方のために、解剖学に基づいた安全な指導で、痛みの根本原因から解決するオーダーメイドの体作りを提案します。
一人でも多くの方の健康を支えることが私の使命です。
- 営業時間
- 平日・土曜:15:00〜21:00(L.O. 20:00)
日曜・祝日:9:00〜18:00(L.O. 17:00)
※不定休 - 駐車場
- 2台完備(奥側2台分)
【初回来店時のお願い】
到着されましたら、入り口のインターホンを鳴らしてください。スタッフが笑顔でお迎えに上がります!

