海外出張が多い経営者の方から、「移動の後はどうも調子が出ない」というお話を伺うことがあります。

それは気のせいではなく、体内時計(概日リズム)の乱れによる、身体的な反応です。

時差は「判断力」にも影響を及ぼす

時差による身体の不調は、いわゆる時差ぼけとして知られていますが、その影響は睡眠だけにとどまりません。

関連する報告では、時差は経営者や政治家の判断力、アスリートのパフォーマンスにも影響を及ぼすとされています。

集中力の低下、思考の混乱、感情の不安定さなどが、時差の影響として報告されています。

体内時計が整うまでには、時間がかかる

体内時計の調整スピードには方向による違いがあり、一般的に西向きの移動では1日あたり時差0.5時間分、東向きの移動では1日あたり時差1時間分のペースで調整されるとされています。

つまり東回りの出張ほど、身体が時差に適応するまでに時間がかかりやすいということになります。

頻繁に時差をまたぐ移動を繰り返す職業では、長期的な認知機能への影響も指摘されており、軽視できない要素です。

時差を「経営リスク」として捉える視点

重要な商談や決断を、移動直後の時差調整が済んでいないタイミングに設定してしまうと、本来の判断力を発揮しにくくなる可能性があります。

可能であれば、重要な意思決定は移動後1〜2日空けてから行うというスケジューリングの工夫も、有効な対策の一つです。

移動中・到着後にできる調整

到着地の時間に合わせて、できるだけ早く食事や光を浴びるタイミングを切り替えることが、体内時計の調整を助けます。

移動中の軽い運動や、到着後の散歩なども、体内時計のリセットを促す手段として知られています。

身体のリズムを整えることも、出張のパフォーマンスマネジメントの一部です。

時差に振り回されない身体づくりも、立派な経営戦略です。

この記事を書いた人

パーソナルジムAct. 代表:竹内 勇志郎
【保有資格】
柔道整復師(医療国家資格)
JATI-ATI(日本トレーニング指導者資格)
Animal Flow®L3 インストラクター
FMS L2 インストラクター

整形外科で8年、延べ数千人のリハビリに携わってきました。
現役アスリートのフィジカルサポートや、自身のサッカー・柔道・クライミングの経験も、今の指導に活きています。

「運動は苦手だから」「何をやればいいか分からない」
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