会議、デスクワーク、移動の車内——経営者の方は、1日のうち座っている時間が非常に長くなりがちです。

「座っているだけだから疲れていないはず」——実はこれ、身体にとっては大きな誤解です。

座っている間、股関節は「縮んだまま固まる」

座位の姿勢では、股関節の前側にある腸腰筋が常に短縮した状態になります。

この状態が長時間続くと、腸腰筋は短縮したまま硬くなる「短縮性拘縮」という状態に陥りやすくなります。

1日8時間以上座っている方は、立ち上がったときに股関節が完全に伸びきらず、骨盤が前に引っ張られたままの姿勢になりやすいというデータがあります。

股関節の硬さが、腰と姿勢に連鎖する

腸腰筋が硬くなると、骨盤が前傾し、その代償として腰椎が過剰に反ろうとします。

この状態が続くと、腰部の筋肉が常に緊張し、慢性的な腰の張りや痛みにつながります。

「座りっぱなしの腰痛」の多くは、腰そのものの問題ではなく、股関節が硬くなったことの代償として起きています。

さらに、股関節が硬いと歩行時の歩幅が小さくなり、活動量そのものが落ちていくという悪循環も起きやすくなります。

「座りながらできる対策」と「区切りの対策」

理想は1時間に1回、立ち上がって数分歩くことですが、会議が続く日には難しいこともあります。

そういうときは、椅子に座ったまま片足を前に伸ばし、股関節の前側が伸びる感覚を意識するストレッチが有効です。

会議の合間、移動の前後など、1日数回、股関節を伸ばす機会を意識的に作ることが、長時間労働の中でも実践しやすい対策です。

経営者として日々忙しい中でも、この数分の投資が、10年後の身体の動きやすさを左右します。

身体が止まれば、判断も鈍る

股関節の硬さは、見た目の問題だけではありません。

姿勢の崩れは呼吸の浅さにつながり、それが脳への酸素供給や集中力にも影響することがわかっています。

身体への小さな投資が、思考のパフォーマンスにもつながっています。

まずは今日の1歩から。身体は、動かすたびに応えてくれます。

この記事を書いた人

パーソナルジムAct. 代表:竹内 勇志郎
【保有資格】
柔道整復師(医療国家資格)
JATI-ATI(日本トレーニング指導者資格)
Animal Flow®L2 インストラクター
FMS L1 インストラクター

整形外科で7年、延べ数千人のリハビリに携わってきた「体の専門家」です。
現役アスリートのフィジカルサポートから、自身のサッカー・柔道・クライミング経験を活かした多角的なアプローチを得意としています。

「ただ痩せるだけでなく、不調のない健康な体を手に入れたい」
「今の痛み、どこに相談すればいいか分からない」

そんな方のために、解剖学に基づいた安全な指導で、痛みの根本原因から解決するオーダーメイドの体作りを提案します。
一人でも多くの方の健康を支えることが私の使命です。

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