「ちゃんと座りなさい」「背筋を伸ばして」——お子さんにこう声をかけたことはありませんか?
姿勢を直してほしいのは見た目の問題だけではありません。
子どもの姿勢は、学習パフォーマンスや競技能力とも深くつながっています。
猫背になると、脳への酸素供給が減る
頭を前に突き出した姿勢(スマートフォン頭位とも呼ばれます)では、首の後ろの筋肉が過剰に緊張します。
頭の重さは約5〜6kgですが、頭が15度前傾するだけでその負荷は約2倍以上になるという研究があります。
首まわりの筋緊張が続くと頸部の血管が圧迫され、脳への血流・酸素供給が低下します。
集中できない、すぐに眠くなる、イライラしやすい——これらは子どもの意志の問題ではなく、姿勢から来る生理的な問題である可能性があります。
スポーツへの影響——姿勢が「動ける身体」を決める
競技スポーツをしている子どもにとって、姿勢の問題はパフォーマンスに直結します。
胸郭が閉じた猫背の状態では、肩が内旋し腕を大きく振ることができません。投球フォーム・スイング・ストロークの力強さが半減します。
また、骨盤が後傾した姿勢では股関節の可動域が制限され、全力疾走・ジャンプ・踏み込み動作のパワーが出しにくくなります。
「もっと力強く」「もっと速く」と言う前に、まず身体が正しく動ける状態になっているかを確認することが先決です。
子どもの姿勢を改善するために親御さんができること
まず知っておいてほしいのは、「背筋を伸ばして」という声がけだけでは姿勢は変わらないということです。
姿勢は意志の力ではなく、筋力・柔軟性・神経のパターンで決まっています。
日常的にできることとして、スマートフォンやタブレットを使う際の画面の高さを目線に合わせる、1時間座ったら5分立って動く習慣をつける、この2つだけでも変化は出てきます。
根本的な改善のためには、体幹の安定性と胸郭の柔軟性を同時に引き出すアプローチが必要です。これは大人のトレーニングと考え方は同じですが、成長期特有の配慮が必要になります。
子どもの身体への投資は、成績にも競技にも、将来の健康にも返ってきます。
「姿勢を叱る」より「姿勢を育てる」——そのサポートを、ぜひ一緒に考えさせてください。
この記事を書いた人
- パーソナルジムAct. 代表:竹内 勇志郎
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【保有資格】
柔道整復師(医療国家資格)
JATI-ATI(日本トレーニング指導者資格)
Animal Flow®L2 インストラクター
FMS L1 インストラクター
整形外科で7年、延べ数千人のリハビリに携わってきた「体の専門家」です。
現役アスリートのフィジカルサポートから、自身のサッカー・柔道・クライミング経験を活かした多角的なアプローチを得意としています。
「ただ痩せるだけでなく、不調のない健康な体を手に入れたい」
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