「握力なんて、ペットボトルの蓋を開けられれば十分」と思っていませんか?
実は握力は、単なる「手の力」ではなく、身体全体の状態を映し出す指標として、世界中の研究で注目されています。
握力は「全身の健康」を映す鏡です
握力は前腕の筋肉の力ですが、全身の筋量・筋力とも相関することが知られています。
300万人以上を対象とした42件の前向きコホート研究のメタ解析では、握力が最も低いグループは、最も高いグループに比べて全死亡リスクが約1.4倍高いという結果が報告されています。
同じ解析では、心血管疾患による死亡リスクについても約1.6倍高いという結果が示されています。
「5kgの差」が示す、思った以上に大きな意味
さらに細かく見ると、握力が5kg低下するごとに、全死亡リスクは約16%ずつ上昇するという用量反応関係も確認されています。
13万人以上が参加した国際的な大規模研究(PURE研究)でも同様の傾向が確認され、握力は収縮期血圧よりも強い死亡リスクの予測因子であったと報告されています。
なぜ握力が「未来の身体」を予測するのか
握力そのものが寿命を決めるわけではありません。
握力の低下は、全身の筋量減少や日常的な活動量の低下を反映するサインだと考えられています。
40代以降、握力は年齢とともに自然に低下していきますが、適切な筋力トレーニングを続けることで、この低下のスピードを緩やかにすることができます。
今日からできる、握力への意識の向け方
普段の生活の中で重いものを持つ機会を意識的に作る、タオルを強く握る運動を取り入れるなど、小さな工夫から始められます。
握力計があれば、自分の現在地を知ることも、行動を変える最初のきっかけになります。
数字として見える指標があると、変化を実感しやすくなるものです。
握力を測ることは、未来の自分への小さな診断です。
この記事を書いた人
- パーソナルジムAct. 代表:竹内 勇志郎
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【保有資格】
柔道整復師(医療国家資格)
JATI-ATI(日本トレーニング指導者資格)
Animal Flow®L2 インストラクター
FMS L1 インストラクター
整形外科で7年、延べ数千人のリハビリに携わってきた「体の専門家」です。
現役アスリートのフィジカルサポートから、自身のサッカー・柔道・クライミング経験を活かした多角的なアプローチを得意としています。
「ただ痩せるだけでなく、不調のない健康な体を手に入れたい」
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