「走り込みを始めてから、すねの内側が痛いと言い出した」——そんなご相談をいただくことがあります。
結論から言うと、それは成長痛だけでは説明できない、シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)というオーバーユース障害のサインかもしれません。
シンスプリントは、決して珍しい障害ではない
高校の陸上競技選手を対象にした海外の調査では、1000回の練習・試合あたり2.8件という頻度でシンスプリントが発生し、なかでも女子選手は男子選手よりも高い発生率だったと報告されています。
走る量が急に増える時期や、シューズを変えた直後など、身体が新しい負荷に適応しきれていないタイミングで起こりやすい障害です。
原因は「すね」ではなく「足元」にある
複数の研究をまとめた報告では、足のアーチが潰れる「回内」の傾向や、ふくらはぎの柔軟性の不足が、シンスプリントのリスクを高める要因として挙げられています。
着地のたびに足のアーチがクッションとして衝撃を吸収できないと、その負荷が逃げ場を失い、すねの骨を覆う骨膜に繰り返しストレスがかかってしまうのです。
予防は、走る量を減らすことだけではない
もちろん練習量の管理は大切ですが、それだけでは根本的な解決にはなりません。
足指でしっかり地面を掴む感覚を育てること、ふくらはぎとアキレス腱の柔軟性を保つこと。この二つを土台にしたうえで走る量を調整していくことが、再発を防ぐうえで重要になります。ある中学生の陸上選手は、足部のトレーニングを取り入れてから「痛みを気にせず走れる日が増えた」と変化を話してくれました。
「痛いのに走らせる」ことのないように
すねの痛みを我慢させたまま走らせ続けることは、将来の疲労骨折につながるリスクもはらんでいます。
お子さんの「痛い」という一言を、成長痛の一言で片付けず、足元から見直すきっかけにしてあげてください。
この記事を書いた人
- パーソナルジムAct. 代表:竹内 勇志郎
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【保有資格】
柔道整復師(医療国家資格)
JATI-ATI(日本トレーニング指導者資格)
Animal Flow®L2 インストラクター
FMS L1 インストラクター
整形外科で7年、延べ数千人のリハビリに携わってきた「体の専門家」です。
現役アスリートのフィジカルサポートから、自身のサッカー・柔道・クライミング経験を活かした多角的なアプローチを得意としています。
「ただ痩せるだけでなく、不調のない健康な体を手に入れたい」
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