お子さんが「朝起きられない」「立ち上がるとクラッとする」と言うたびに、やる気の問題なのか、体調の問題なのか、判断に迷うことはありませんか?

結論から言うと、成長期のお子さんに多いこうした不調の背景には、自律神経の未成熟が関わっていることがあります。

実は珍しくない「起立性調節障害」

小児心身医学の分野では、軽症例を含めると中学生のおよそ10人に1人に起立性調節障害の症状がみられるとされ、不登校の背景にこの状態が関わっているケースも少なくないと報告されています。決して珍しい、特別な状態ではありません。

朝起きられない、立ちくらみがする、午前中は調子が悪いのに午後になると回復する。こうした症状は、本人の気持ちの問題ではなく、体の仕組みとして起こっていることがあります。

急激な成長が、自律神経の負担を増やす

成長期には身長が急激に伸び、心臓から脳までの距離が長くなります。血圧や心拍を調整する自律神経の働きがその変化に追いつかないと、立ち上がったときに脳への血流が一時的に不足し、立ちくらみや倦怠感につながりやすくなります。女子の場合は、月経周期に伴うホルモン変化もこの負担に重なってきます。

「サボっているだけ」と決めつけてしまう前に、こうした体の仕組みを知っておくことが、お子さんとの関わり方を変える第一歩になります。

運動は「無理をさせる」ものではなく「整える」もの

だからといって、運動をまったく避けてしまうと、体力の低下がさらに自律神経の働きを弱めてしまうこともあります。大切なのは、本人の体調に合わせて、負荷を調整しながら体を動かす経験を積み重ねていくことです。呼吸を整えるところから始め、徐々に活動量を増やしていくアプローチが、回復の助けになることがあります。

保護者の方からは、「頭ごなしに叱らなくなったら、本人の表情が明るくなった」という変化のお話をいただくこともあります。

「様子を見る」のではなく、体の仕組みを知る

思春期の不調は、成長の途中で誰にでも起こりうることです。まずは体の仕組みを正しく理解することが、お子さんを追い詰めずに支える一番の近道になります。

焦らず、お子さんのペースに合わせて、少しずつ体を動かす習慣を取り戻していきましょう。

この記事を書いた人

パーソナルジムAct. 代表:竹内 勇志郎
【保有資格】
柔道整復師(医療国家資格)
JATI-ATI(日本トレーニング指導者資格)
Animal Flow®L2 インストラクター
FMS L1 インストラクター

整形外科で7年、延べ数千人のリハビリに携わってきた「体の専門家」です。
現役アスリートのフィジカルサポートから、自身のサッカー・柔道・クライミング経験を活かした多角的なアプローチを得意としています。

「ただ痩せるだけでなく、不調のない健康な体を手に入れたい」
「今の痛み、どこに相談すればいいか分からない」

そんな方のために、解剖学に基づいた安全な指導で、痛みの根本原因から解決するオーダーメイドの体作りを提案します。
一人でも多くの方の健康を支えることが私の使命です。

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