腕立て伏せと聞くと、腕や胸を鍛える種目というイメージが強いのではないでしょうか。
結論から言うと、腕立て伏せは体幹から肩甲骨までを含めた全身の連動性を映し出す、奥の深い種目です。
腕立て伏せの回数が、将来の心臓の健康と関係していた
2019年にアメリカの医学誌で発表された研究では、腕立て伏せを40回以上できる男性は、10回以下しかできない男性に比べて、その後10年間の心血管疾患のリスクが大きく低かったと報告されています。この関連は、有酸素運動能力の指標よりも強く見られたとされています。
腕立て伏せができるかどうかは、単なる筋力の指標にとどまらず、全身の体力レベルを映す一つのサインになり得るということです。
動作を支えているのは、胸だけではない
腕立て伏せの動作中、肩甲骨を安定させる前鋸筋や、体幹をまっすぐに保つ腹筋群が同時に働いています。お尻が反りすぎたり、逆に浮いてしまったりする方は、体幹の抗重力機能がうまく働いていないサインです。手の位置や肩甲骨の動きひとつで、効かせたい筋肉が大きく変わってきます。
「腕立て伏せができない」という方の多くは、腕の力ではなく、体幹を一直線に保つ感覚がつかめていないだけ、というケースも少なくありません。
まずは「壁」や「膝」から始めていい
床での腕立て伏せが難しい場合は、壁に手をついた姿勢や、膝をついた姿勢から始めることをお勧めしています。大切なのは回数をこなすことよりも、体幹をまっすぐに保ったまま肘を曲げ伸ばしする感覚を先に覚えることです。この土台ができてから徐々に負荷を上げていくことで、無理なく回数を伸ばしていけます。
一つの種目に、体の全体像が詰まっている
腕立て伏せは、腕・胸・肩甲骨・体幹の連動を同時に問う種目です。だからこそ、正しいフォームで続けることが、見た目以上の効果につながります。
今日はまず、壁に手をついた姿勢から一回だけ試してみてください。
この記事を書いた人
- パーソナルジムAct. 代表:竹内 勇志郎
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【保有資格】
柔道整復師(医療国家資格)
JATI-ATI(日本トレーニング指導者資格)
Animal Flow®L2 インストラクター
FMS L1 インストラクター
整形外科で7年、延べ数千人のリハビリに携わってきた「体の専門家」です。
現役アスリートのフィジカルサポートから、自身のサッカー・柔道・クライミング経験を活かした多角的なアプローチを得意としています。
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