慢性的な痛みを抱えていると、「動いたらまた悪くなるのでは」と、身体を動かすこと自体が怖くなることはありませんか?
結論から言うと、その「動くことへの恐怖心」そのものが、回復を妨げる要因になっている可能性があります。
「キネシオフォビア」という現象
身体を動かすことへの過剰な恐怖は、専門的にはキネシオフォビア(運動恐怖症)と呼ばれています。
関連する報告では、慢性的な痛みを抱える方のうち、実に半数以上(研究によっては5〜7割程度にのぼるとも)にこの傾向がみられるとされています。決して珍しい反応ではないということです。
恐れが、痛みそのものより生活に影響することも
興味深いのは、この動くことへの恐怖心が、生活への支障という点で、痛みの強さそのものよりも大きく影響することがあるという指摘です。
痛みをかばって動かない期間が長くなるほど、筋力や柔軟性は落ち、動くこと自体がさらに難しく感じられるようになる。そんな悪循環に入り込んでしまうケースも少なくありません。
「安全に動けた」という経験が、脳の警戒を解いていく
大切なのは、いきなり激しく動くことではなく、「これくらいなら大丈夫」という安全な範囲を少しずつ広げていくことです。
評価を通じて今の身体の状態を把握し、安全な負荷から動作を積み重ねていく。私たちがトレーニング前の評価を大切にしているのも、この「安全に動けた」という経験を一つずつ積み上げてもらうためです。
あるクライアント様では、以前は避けていた台所での中腰姿勢を、数ヶ月かけて自然に行えるようになっていた、という変化が見られました。
痛みへの向き合い方は、一つではない
痛みとの付き合い方に、決まった正解はありません。ただ、動くことを避け続けることだけが安全な選択とは限らない、ということは知っておいていただきたいと思います。
怖さを感じるのは自然なことです。その上で、少しずつ「大丈夫だった」を積み重ねていきましょう。
この記事を書いた人
- パーソナルジムAct. 代表:竹内 勇志郎
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【保有資格】
柔道整復師(医療国家資格)
JATI-ATI(日本トレーニング指導者資格)
Animal Flow®L2 インストラクター
FMS L1 インストラクター
整形外科で7年、延べ数千人のリハビリに携わってきた「体の専門家」です。
現役アスリートのフィジカルサポートから、自身のサッカー・柔道・クライミング経験を活かした多角的なアプローチを得意としています。
「ただ痩せるだけでなく、不調のない健康な体を手に入れたい」
「今の痛み、どこに相談すればいいか分からない」
そんな方のために、解剖学に基づいた安全な指導で、痛みの根本原因から解決するオーダーメイドの体作りを提案します。
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