「病院でレントゲンを撮ったら異常なし。でも痛い」——こういった経験をされた方はいませんか?
これは「気のせい」でも「心の問題」でもありません。
痛みのメカニズムについて、近年の研究で大きな認識の転換が起きています。
痛みは「身体のダメージ」ではなく「脳の判断」
従来、痛みは「身体がどこか壊れているから出るもの」と考えられてきました。
しかし現在では、痛みは身体の状態を脳が評価・解釈した結果として生み出されるものという理解が世界標準になっています(国際疼痛学会による定義改訂、2020年)。
つまり、痛みは常に「実際のダメージ量」と比例しているわけではありません。
骨に異常がなくても痛むことがあり、逆に大きなダメージがあっても痛みを感じないケースもあります。
慢性痛が起きるとき、脳で何が起きているか
痛みが3ヶ月以上続く「慢性疼痛」の状態では、脳と神経系に特有の変化が起きています。
「中枢感作」と呼ばれるこの現象では、神経系が過敏になり、本来は痛みとして処理されないような刺激に対しても強い痛みを感じやすくなります。
結果として、「動かすと痛い」という経験が積み重なり、「動くこと=危険」という誤った学習が脳に刻まれてしまいます。
この状態では、患部を休ませるだけでは回復しません。
慢性痛から抜け出すために必要なこと
慢性疼痛の回復において、重要とされているのは「安全な動き」を脳に再学習させることです。
「動いても大丈夫」という経験を少しずつ積み重ねることで、神経系の過敏さが落ち着いていきます。
整形外科でのリハビリ経験から言うと、これは単なる「気持ちの持ちよう」ではありません。適切な動作で安全に動く経験が、神経系のパターンを実際に書き換えていくというプロセスです。
Act.が「一時的な対症療法ではなく、動作改善から根本にアプローチする」にこだわるのは、こうした慢性痛のメカニズムへの理解があるからです。
「痛いから動かない」より「痛みを理解して動く」
慢性的な痛みがある方に、まず知っておいてほしいことがあります。
痛みがあることは、「身体が壊れている証拠」ではないかもしれない。
そして、「動かないこと」が痛みを長引かせている可能性があること。
痛みを正しく理解することが、回復の第一歩です。
まずは今日の1歩から。身体は、動かすたびに応えてくれます。
この記事を書いた人
- パーソナルジムAct. 代表:竹内 勇志郎
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【保有資格】
柔道整復師(医療国家資格)
JATI-ATI(日本トレーニング指導者資格)
Animal Flow®L2 インストラクター
FMS L1 インストラクター
整形外科で7年、延べ数千人のリハビリに携わってきた「体の専門家」です。
現役アスリートのフィジカルサポートから、自身のサッカー・柔道・クライミング経験を活かした多角的なアプローチを得意としています。
「ただ痩せるだけでなく、不調のない健康な体を手に入れたい」
「今の痛み、どこに相談すればいいか分からない」
そんな方のために、解剖学に基づいた安全な指導で、痛みの根本原因から解決するオーダーメイドの体作りを提案します。
一人でも多くの方の健康を支えることが私の使命です。
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