重い荷物を持ち上げるときや、力を込めて踏ん張るとき、無意識にお腹に力が入る感覚を覚えたことはありませんか?
結論から言うと、その感覚こそが「腹圧」と呼ばれる、身体を内側から支える仕組みです。そしてこの腹圧は、長時間のデスクワークや立ち仕事が続く経営者の身体を支える、見過ごされがちな土台でもあります。
腹圧は、背骨を守る「内側のコルセット」
腹圧とは、横隔膜と骨盤底、そして腹壁の筋肉が協調して働くことで、お腹の中の圧力を高める仕組みのことです。
研究では、腹圧を適切に高めることで、動作の種類によって背骨にかかる圧縮力を2割から3割ほど軽減できる可能性が報告されています。腰まわりの筋肉だけに頼らず、お腹の内側から背骨を支えられるようになるということです。
「へこます」より「膨らます」が正解
腹圧を使った体幹の安定は、お腹をへこませて薄くする「ドローイン」ではなく、呼吸に合わせてお腹まわり全体を360度に膨らませる「ブレーシング」という考え方に近いものです。
関連研究でも、腹壁を薄くするドローインよりも、腹圧を高めるブレーシングのほうが、脊椎の安定性を高めるうえで効果的だったという結果が示されています。
長時間の会議・移動で崩れる腹圧
浅い呼吸のまま長時間座り続けると、横隔膜の動きが小さくなり、腹圧を生み出す力そのものが弱まっていきます。
その結果、腰への負担が増えるだけでなく、踏ん張りの利かない、姿勢の頼りない身体になってしまいます。移動が多く、立ちっぱなし・座りっぱなしを繰り返す経営者の方ほど、この腹圧の低下は起こりやすい環境にあります。
1日のうち数分、腹圧を思い出す時間を
腹圧は、特別な器具や時間がなくても、深い呼吸を数回繰り返すだけで整えることができます。
会議の合間の一呼吸に、身体の内側から自分を支える感覚を思い出してみてください。
この記事を書いた人
- パーソナルジムAct. 代表:竹内 勇志郎
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【保有資格】
柔道整復師(医療国家資格)
JATI-ATI(日本トレーニング指導者資格)
Animal Flow®L2 インストラクター
FMS L1 インストラクター
整形外科で7年、延べ数千人のリハビリに携わってきた「体の専門家」です。
現役アスリートのフィジカルサポートから、自身のサッカー・柔道・クライミング経験を活かした多角的なアプローチを得意としています。
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