「もっと練習させた方が、上達するし、ケガもしにくくなるはず」。ジュニア期のお子さんを持つ親御さんの中に、そう思っている方はいませんか?
結論から言うと、練習量を増やすことよりも先に見直すべきなのは、お子さんの睡眠時間かもしれません。
睡眠不足は、ケガのリスクを直接押し上げる
ジュニアアスリートを対象にした調査では、睡眠時間が8時間に満たない選手は、ケガをする確率がおよそ1.7倍高いと報告されています。さらに、1日の睡眠が7時間以下の状態が2週間以上続くと、筋肉や関節のケガのリスクがおよそ1.7倍に高まるというデータもあります。
練習の量やフォームの指導も大切ですが、それ以前に「眠れているかどうか」が、ケガをするかどうかの分かれ道になっているのです。
多くの子どもたちが、実は眠れていない
ある調査では、思春期のアスリートの平均睡眠時間は7.0時間ほどにとどまり、推奨される8時間以上の睡眠がとれている日は、全体の20%未満だったと報告されています。試合や塾、スマートフォンの使用など、眠る時間を削る要因は、今の子どもたちの周りにたくさんあります。
「疲れているはずなのに、なかなか結果が出ない」という背景に、こうした慢性的な睡眠不足が隠れていることは珍しくありません。
骨や関節が育っている途中だからこそ、回復が必要
成長期の子どもは、骨の端にある「骨端線」という部分がまだ完成しておらず、大人よりも構造的にデリケートな状態にあります。眠っている間には成長ホルモンが分泌され、日中に受けたダメージの修復や、骨・筋肉の成長が進みます。
つまり睡眠不足は、単に「疲れが取れない」という話ではなく、成長そのもの、そしてケガからの回復力そのものを妨げてしまう可能性があるということです。
「休ませる」ことも、立派なトレーニングの一部
練習を1つ増やすよりも、就寝時間を30分早めることの方が、結果として長くスポーツを続けられる身体につながることがあります。休養日をきちんと確保し、睡眠時間を守ること自体を、トレーニング計画の一部として考えてみてください。
頑張り屋のお子さんほど、休むことに罪悪感を持ちやすいものです。だからこそ、休ませる判断は、そばにいる大人の役割なのだと思います。
この記事を書いた人
- パーソナルジムAct. 代表:竹内 勇志郎
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【保有資格】
柔道整復師(医療国家資格)
JATI-ATI(日本トレーニング指導者資格)
Animal Flow®L2 インストラクター
FMS L1 インストラクター
整形外科で7年、延べ数千人のリハビリに携わってきた「体の専門家」です。
現役アスリートのフィジカルサポートから、自身のサッカー・柔道・クライミング経験を活かした多角的なアプローチを得意としています。
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