最近、「階段の上り下りで手すりが欲しくなった」「片脚で靴下を履くのがちょっと不安定」…そんな感覚はありませんか?
結論から言うと、それは加齢のせいだけではなく、身体からの明確な”サイン”かもしれません。
ロコモティブシンドロームは、もう他人事ではない
ロコモティブシンドローム(通称ロコモ)とは、骨・関節・筋肉といった運動器の衰えによって、立つ・歩くといった移動機能が低下した状態のことです。
日本整形外科学会が住民調査をもとに行った推計では、ロコモの疑いがある人はおよそ4590万人にのぼるとされています。40〜60代の方にとって、決して遠い将来の話ではないんです。
「痛くないから大丈夫」が一番危ない
ロコモの怖いところは、痛みがなくても進行する点にあります。
自覚症状が出る頃には、すでに移動機能の低下がかなり進んでいるケースが少なくありません。
だからこそ私は、感覚や思い込みではなく「評価」から始めることを大切にしています。ロコモ度テストの一つである立ち上がりテストでは、片脚で40センチの台から立ち上がれるかどうかが一つの基準になります。これができない場合、ロコモ度1以上と判定される目安になるとされています。
鍛える前に、まず「動きの質」を整える
ここで大切なのは、いきなり筋トレを始めることではありません。
片脚がうまく立てない背景には、単純な筋力不足だけでなく、股関節や足関節の可動域制限、体幹の安定性、さらには呼吸のパターンまで関わっていることが多いんです。FMS(ファンクショナル・ムーブメント・スクリーン)のような評価を通じて、まず「なぜその動きができないのか」を見極める。そのうえで必要な要素からトレーニングを組み立てることが、遠回りに見えて実は一番の近道になります。
先日担当させていただいた60代の女性は、最初は台から片脚で立ち上がることすら難しい状態でしたが、股関節の動きを整えるところから始めたところ、3ヶ月後には階段の上り下りが以前より楽になったという変化が見られました。
「気づいた今日」が、一番早いタイミング
ロコモは自然に治るものではありませんが、進行を緩やかにしたり、機能を取り戻したりすることは十分に可能だとされています。
大切なのは、痛みや不便を感じてから慌てて動くのではなく、今の自分の身体を客観的に知ることです。
10年後も自分の脚で好きな場所に行けるかどうかは、今日という日の小さな選択にかかっています。
この記事を書いた人
- パーソナルジムAct. 代表:竹内 勇志郎
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【保有資格】
柔道整復師(医療国家資格)
JATI-ATI(日本トレーニング指導者資格)
Animal Flow®L2 インストラクター
FMS L1 インストラクター
整形外科で7年、延べ数千人のリハビリに携わってきた「体の専門家」です。
現役アスリートのフィジカルサポートから、自身のサッカー・柔道・クライミング経験を活かした多角的なアプローチを得意としています。
「ただ痩せるだけでなく、不調のない健康な体を手に入れたい」
「今の痛み、どこに相談すればいいか分からない」
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