靴下を履くとき、電車の中でふらついたとき、思わず何かに掴まった経験はありませんか?
それは「歳のせい」で片付けられがちですが、実は身体からの明確なサインである可能性があります。
片脚立ちは「今」だけでなく「10年後」を映す
私はこれまで、多くの方の身体を評価する中で、片脚立位のテストを重視してきました。
結論から言うと、片脚で立てる時間は、単なるバランス能力の指標ではありません。
関連研究では、開眼片足立ちが15秒以下になると転倒リスクが高い状態と判断されており、10秒未満の場合は10年以内の死亡リスクがおよそ2倍になるという報告もあります。
数字だけを見ると驚かれるかもしれませんが、それだけ片脚立位という動作には、全身の機能が集約されているということなんですよね。
なぜ「片脚」になると崩れるのか
両脚で立っているときは気づきにくい弱さが、片脚になった瞬間に表面化します。
支持基底面が小さくなることで、股関節の外側にある中殿筋や、足首から伝わる感覚情報(固有受容感覚)、そして体幹の安定性が一気に問われるからです。
さらに人体は構造的に左右非対称であるため、得意な脚と苦手な脚があるのは自然なことです。
どちらかの脚だけ極端にふらつく場合、それは異常ではなく、日々の姿勢や動きのクセが反映された結果と捉えていただきたいと思います。
年代別の目安を知っておく
ある調査では、65〜69歳の平均保持時間は男性でおよそ49秒、女性でおよそ43秒という結果が報告されています。
一方で80〜84歳になると、男性はおよそ27秒、女性はおよそ17秒まで下がるというデータもあります。
もちろん個人差は大きいものですが、こうした目安を知っておくことで、自分の身体が今どのあたりにいるのかを客観的に把握できます。
鍛える前に、まず「整える」という視点
片脚立ちが不安定な方に、いきなり片脚スクワットのような負荷の高い運動をおすすめすることはありません。
まずは呼吸や姿勢のパターンを評価し、身体がどの方向に崩れやすいのかを確認するところから始めます。
土台が整わないまま筋力だけを鍛えても、崩れ方そのものは変わらないことが多いからです。
まずは今日、洗面台に手を添えながらでも構いません。片脚で10秒、立ってみてください。
この記事を書いた人
- パーソナルジムAct. 代表:竹内 勇志郎
-
【保有資格】
柔道整復師(医療国家資格)
JATI-ATI(日本トレーニング指導者資格)
Animal Flow®L2 インストラクター
FMS L1 インストラクター
整形外科で7年、延べ数千人のリハビリに携わってきた「体の専門家」です。
現役アスリートのフィジカルサポートから、自身のサッカー・柔道・クライミング経験を活かした多角的なアプローチを得意としています。
「ただ痩せるだけでなく、不調のない健康な体を手に入れたい」
「今の痛み、どこに相談すればいいか分からない」
そんな方のために、解剖学に基づいた安全な指導で、痛みの根本原因から解決するオーダーメイドの体作りを提案します。
一人でも多くの方の健康を支えることが私の使命です。
- 営業時間
- 平日・土曜:15:00〜21:00(L.O. 20:00)
日曜・祝日:9:00〜18:00(L.O. 17:00)
※不定休 - 駐車場
- 2台完備(奥側2台分)
【初回来店時のお願い】
到着されましたら、入り口のインターホンを鳴らしてください。スタッフが笑顔でお迎えに上がります!

