施術や検査の前に「ちょっと痛いですよ」と言われただけで、実際以上に痛く感じてしまった経験はありませんか?
結論から言うと、それは気のせいではありません。言葉や予期そのものが、痛みの感じ方を変えてしまうことが分かっています。
「痛くなる」という予期が、本当に痛みを強くする
痛みに関する研究をまとめたある報告では、言葉による暗示だけで痛みが増幅する効果は、中程度から大きな範囲で確認されているとされています。これは「ノセボ効果」と呼ばれるもので、プラセボ効果(良くなると信じることで実際に良くなる現象)の、いわば裏返しの現象です。
興味深いことに、こうしたネガティブな予期による影響は、ポジティブな期待による効果よりも強く、長く続きやすいことも報告されています。
脳は「痛みの予測」を先回りして作っている
痛みは、傷そのものの大きさだけで決まるわけではありません。脳が「これから痛みが来る」と予測すると、実際の刺激が同じであっても、感じる痛みの強さが変わってしまうことがあります。これは、痛みが単なる組織の損傷信号ではなく、脳による情報処理の結果でもあることを示しています。
「この動きをすると痛みそうだ」という不安そのものが、体を余計にこわばらせ、結果として痛みを増幅させてしまう。そんな悪循環に陥っている方は少なくありません。
「安全である」という情報を、体に伝え直す
だからこそ、痛みへのアプローチでは、動かし方の指導だけでなく、「この動きは今の体にとって安全である」という情報を、経験を通して伝え直していくことを大切にしています。少しずつ「動いても大丈夫だった」という経験を積み重ねることで、脳の予測そのものが書き換わっていきます。
痛みとの付き合い方は、変えられる
長引く痛みに悩んでいる方ほど、「この痛みは一生治らないのでは」という不安を抱えがちです。ですが、痛みの感じ方には脳の予測が大きく関わっている以上、その予測に働きかける余地は十分にあります。
痛みを我慢するのでも、闇雲に避けるのでもなく、正しく理解することから、次の一歩を選んでいきましょう。
この記事を書いた人
- パーソナルジムAct. 代表:竹内 勇志郎
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【保有資格】
柔道整復師(医療国家資格)
JATI-ATI(日本トレーニング指導者資格)
Animal Flow®L2 インストラクター
FMS L1 インストラクター
整形外科で7年、延べ数千人のリハビリに携わってきた「体の専門家」です。
現役アスリートのフィジカルサポートから、自身のサッカー・柔道・クライミング経験を活かした多角的なアプローチを得意としています。
「ただ痩せるだけでなく、不調のない健康な体を手に入れたい」
「今の痛み、どこに相談すればいいか分からない」
そんな方のために、解剖学に基づいた安全な指導で、痛みの根本原因から解決するオーダーメイドの体作りを提案します。
一人でも多くの方の健康を支えることが私の使命です。
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