バスケットボールやバレーボールの練習中、ジャンプの着地で膝が内側にキュッと入る。そんな動きを見たことはありませんか?
本人も周囲も気づきにくい小さな癖ですが、これは膝の大きなケガに関わるサインかもしれません。
女子アスリートに多い、ACL(前十字靭帯)損傷
結論から言うと、膝の前十字靭帯(ACL)の損傷は、男子よりも女子アスリートに多く発生することが知られています。
関連研究では、女子アスリートのACL損傷発生率は、男子の3〜6倍にのぼると報告されているものもあります。
多くの場合、相手との接触がない場面、つまりジャンプの着地や急な方向転換の際に起こっているんですよね。
なぜ「内側に入る」着地が危険なのか
女子選手の着地動作を見ると、股関節をあまり曲げずに、膝から先だけが内側に入る「ニーイン」と呼ばれる姿勢が観察されやすいことが分かっています。
この姿勢では、本来ハムストリングスや殿筋群が吸収するはずの衝撃が、靭帯に直接かかりやすくなります。
骨盤や体幹の安定性、股関節の使い方が、膝の負担を大きく左右しているということです。
疲労がフォームを崩す
興味深いことに、この着地の崩れは疲労が蓄積した状態でより起こりやすくなるという報告があります。
ある研究では、疲労のない状態では着地の崩れが見られた選手が数名だったのに対し、疲労を与えた後には、その数が3倍以上に増加したというデータもあります。
「後半になると急にケガが増える」という現場の感覚は、こうした身体のメカニズムからも裏付けられるものなんです。
練習量ではなく「動きの質」を観察してほしい
大切なのは、練習量を減らすことだけではありません。
着地やジャンプの「質」、つまり膝がどの方向を向いているか、股関節がしっかり使えているかを、日頃から観察していただきたいと思います。
気になる動きがあれば、痛みが出る前に一度、専門的な評価を受けてみることをおすすめします。
小さな着地の意識が、大きなケガを防ぐ一歩になります。
この記事を書いた人
- パーソナルジムAct. 代表:竹内 勇志郎
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【保有資格】
柔道整復師(医療国家資格)
JATI-ATI(日本トレーニング指導者資格)
Animal Flow®L2 インストラクター
FMS L1 インストラクター
整形外科で7年、延べ数千人のリハビリに携わってきた「体の専門家」です。
現役アスリートのフィジカルサポートから、自身のサッカー・柔道・クライミング経験を活かした多角的なアプローチを得意としています。
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