「エースだから」「試合に勝ちたいから」と、痛みを我慢して投げ続けているお子さんはいませんか?
結論から言うと、その一球一球の積み重ねが、将来のケガの分かれ道になっている可能性があります。
「投球数」は、ケガのリスクを決める最大の要因
いわゆる野球肩・野球肘の発症には、投球フォームや柔軟性、下肢の安定性などさまざまな要因が関わるとされていますが、中でも投球数との関連がもっとも明確に示されています。
1試合あたり80球を超える投球で手術が必要になるリスクが4倍に高まり、疲労を感じながら投げ続けた場合はそのリスクが36倍にまで跳ね上がるという報告があります。
数字で見る、年代別の投球数の目安
米国のガイドラインでは、9〜10歳で1日75球程度が一つの目安とされています。
また、1試合75球を超えると肩の痛みのリスクが有意に上がり、シーズン通算600球を超えると肘の痛みのリスクが高まる、年間100イニングを超えて投げた選手は肘や肩の重篤なケガ(靭帯損傷を含む)のリスクが3倍以上になるという報告もあります。実際にこうした投球数のルールを導入したリーグでは、肩のケガのリスクがおよそ半分に減ったというデータも出ています。
「投げすぎ」の前に整えるべき、身体の土台
投球数の管理と同じくらい大切なのが、身体の使い方そのものです。
肩甲骨と胸郭の動きが硬くなっていると、腕の力だけで投げるフォームになりやすく、肩や肘への負担が集中しやすくなります。また、股関節や体幹の安定性が不足していると、下半身で生み出した力がうまく腕に伝わらず、結果的に腕への負担が増える連鎖が起こります。
「投げる前に、動ける身体を作る」という発想が、遠回りに見えて実は一番のケガ予防になるんです。
「休む」も、立派なトレーニングの一部
お子さんが痛みを我慢して投げ続けてしまう背景には、「休むこと」への罪悪感があることも少なくありません。
けれど、成長期の身体にとって回復の時間は、次のパフォーマンスを支える大切な準備期間です。
今日一球投げないという選択が、10年後もマウンドに立てる身体につながっていきます。
この記事を書いた人
- パーソナルジムAct. 代表:竹内 勇志郎
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【保有資格】
柔道整復師(医療国家資格)
JATI-ATI(日本トレーニング指導者資格)
Animal Flow®L2 インストラクター
FMS L1 インストラクター
整形外科で7年、延べ数千人のリハビリに携わってきた「体の専門家」です。
現役アスリートのフィジカルサポートから、自身のサッカー・柔道・クライミング経験を活かした多角的なアプローチを得意としています。
「ただ痩せるだけでなく、不調のない健康な体を手に入れたい」
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