階段を降りるとき、あるいは片脚立ちで靴下を履くとき、膝がふらっと内側に入る感覚はありませんか?

結論から言うと、それはO脚やX脚といった見た目の問題だけでなく、お尻の外側にある「中殿筋」という筋肉の働きが関係しているサインかもしれません。

膝の位置を決めているのは、実はお尻の筋肉

片脚で体重を支えるたびに、骨盤の横に位置する中殿筋が働き、骨盤と膝が内側に崩れないよう支えています。

複数の研究をまとめたレビューでも、股関節まわりの筋力不足が、歩行や着地の際に膝が内側へ流れる「ニーイン」という動きの主な要因の一つとして挙げられています。

女性に多い理由と、積み重なるリスク

女性は骨盤の形状や筋力バランスの違いから、非接触型の膝の靭帯損傷のリスクが男性の4〜6倍にのぼるという報告もあります。

これは若いアスリートに限った話ではありません。中殿筋の働きが弱いまま歩き続ける年月は、将来的な膝や股関節への負担の積み重ねにもなり得ます。

骨盤を安定させるトレーニングの効果

ある研究では、骨盤を安定させるトレーニングを6週間続けたところ、片脚着地時に膝が内側へ流れる量が、左右いずれの脚でもおよそ3分の1にまで減少したという結果が報告されています。

特別な器具がなくても、片脚で立つ、階段をゆっくり降りるといった日常動作の中で、骨盤を水平に保つ感覚を意識するだけでも変化のきっかけになります。

見た目の変化より先に、動きから整える

O脚やX脚は、見た目だけを気にして矯正しようとしても、なかなか根本的には変わりません。

膝がどの方向に流れているか、まずは自分の動きを観察することから始めてみてください。

この記事を書いた人

パーソナルジムAct. 代表:竹内 勇志郎
【保有資格】
柔道整復師(医療国家資格)
JATI-ATI(日本トレーニング指導者資格)
Animal Flow®L2 インストラクター
FMS L1 インストラクター

整形外科で7年、延べ数千人のリハビリに携わってきた「体の専門家」です。
現役アスリートのフィジカルサポートから、自身のサッカー・柔道・クライミング経験を活かした多角的なアプローチを得意としています。

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