会議が続く一日の終わりに、なんとなく判断が雑になっている感覚はありませんか?
結論から言うと、その感覚は気合いや集中力だけの問題ではなく、体幹の使い方と関係している可能性があります。
体幹の役割は「動かす」ことより「抗う」こと
体幹トレーニングというと、腹筋を丸めて鍛えるイメージを持たれる方が多いのですが、日常生活や仕事中の体幹の本当の役割は、外から加わる力にぶれずに「抗う」ことです。
これは専門的にはアンチローテーション(抗回旋)と呼ばれる機能で、体幹が余計に回旋・側屈しないよう制御する力を指します。長時間座って前かがみで話し続ける、片側にだけ荷物を持つ。こうした日常の積み重ねが、この制御力を少しずつ奪っていきます。
姿勢を保つ「無意識のコスト」
姿勢を保つという作業は、実は脳にとって決して無料ではありません。
体幹の抗回旋力が低下していると、姿勢を保つためだけに、本来なら思考や判断に使えるはずの神経的なリソースが余分に使われてしまいます。関連研究でも、不安定な姿勢を制御する負荷が大きいほど、他の認知的な作業に回せる余力が目減りする可能性が指摘されています。
腹圧を使った「静かな」体幹トレーニング
アンチローテーションのトレーニングは、激しく動く必要はありません。
プランクや、片手で棒を押し返すようなパロフプレスといった種目で、体幹が「動かないように耐える」感覚を身体に覚え込ませていきます。呼吸を止めずに、お腹まわり全体で圧を保ちながら耐えることがポイントです。
ぶれない身体は、ぶれない判断の土台になる
もちろん、体幹を鍛えたからといって判断そのものが正しくなるわけではありません。ただ、姿勢を保つためのコストが減れば、その分だけ思考に回せる余力は増えていきます。
次の会議の前に、まずは1分間、静かに体幹で抗ってみる。それだけの投資から始めてみてください。
この記事を書いた人
- パーソナルジムAct. 代表:竹内 勇志郎
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【保有資格】
柔道整復師(医療国家資格)
JATI-ATI(日本トレーニング指導者資格)
Animal Flow®L2 インストラクター
FMS L1 インストラクター
整形外科で7年、延べ数千人のリハビリに携わってきた「体の専門家」です。
現役アスリートのフィジカルサポートから、自身のサッカー・柔道・クライミング経験を活かした多角的なアプローチを得意としています。
「ただ痩せるだけでなく、不調のない健康な体を手に入れたい」
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